映画エンディングノートが大ヒットとの事。又、某メーカーのエンディングノートも年間15万部を超える売れ行きとの事で、多くの関心を集めているようです。
現在では無料で手に入るものもあり、以前よりも身近で手軽な印象を受けます。
確かに、ご家族や残された方々に対する事務的な情報源としましては、非常に役立つものと想われます。
ですが、実際にそれらの書き方・書式を拝見したところ、連絡先等の事務的なものだけでなく、本人の希望や意思を記載するタイプばかりでした。特に延命措置・延命治療に関する部分につきましては、残念ながらあまりにも安易に考えられているものもございました。
と申しますのは、それらは「延命措置等」を「希望するか?しないか?」という選択肢を含んでいたからです。
ある行為が、延命措置・延命治療・延命処置等々に含まれるか否かという判断は、人それぞれ異なる場合がございます。ご本人が考える延命措置等とご家族や周囲の方々が考えるそれとが一致しない可能性も出てくるという事です。
この事から申し上げられますのは、意思や希望の伝え方一つで、ご本人の意思とは反対に生命が危険にさらされたり、又、その反対にQOLや尊厳がないがしろにされてしまうという事態も起こり得るという事です。
エンディングノートを作成される際は、このような「意思・希望」に関する部分につきましては、特に慎重なご判断の上でご利用頂く事をオススメします。
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